猛暑日が多かった夏も過ぎ秋の気配、読書の季節到来
暑い暑いとぼやいているうちに、いつのまにか朝夕には虫の音が心地よく響いてくるようになり、昼にはツクツクホーシの声も聞こえる(盛りを過ぎた)。
台風(14号)も通り過ぎたことだし、いよいよ秋が訪れる。
最近は養老孟司さんの「壁」シリーズを愛読中で、「バカの壁」「『自分』の壁」「老人の壁」「超老人の壁」などを読んでは、個人・社会のあり方に関しての鋭い指摘があったりするので、「なるほど、そうだな〜」などといたく感心したり、反省したり。
ところで、ずいぶん古い本(1930年発行)なのに、現代社会の(思想的)危機を予言していたかのような、「大衆の反逆」というのもあったなと思っていたところ、NHKの「100分 de 名著」のシリーズに「オルテガ 大衆の反逆 〜真のリベラルを取り戻せ」(中島岳志、2022電子書籍版)があるのを見つけ、読んでみた。
「大衆の反逆」は学生時代に先輩が誉めそやすのに感化されて読んだ本で、確かに現代の特徴をよく捉え、鋭い分析があって感銘を受けたのだが、難解な部分もあって、いつかまた読もうと考えていた。
今回その解説本とでもいうべき上記の本を読んで、かなり元本の理解が進み、やはり思想書などは、その書かれた時代の社会状況や思想的背景を知らないと、言わんとすることの本質を理解するのは難しいと思った。
その意味で、「100分 de 名著」のようなガイドを得られるのはとてもありがたい。
副題に<真のリベラルを取り戻せ>とあるのは何かな?と最初思ったのだが、読み進むうちにその意味が分かった。
日本では最近「リベラル」というと、いわゆる左翼のアンチ自民を指すような使われ方がされるようなのだが、元々の語義は全然違うという。それで【真のリベラル】という表現になっているわけだが、確かに今の日本の「リベラル」は欧米で言うリベラルとは似て非なるものということがよく分かった。
言葉の発音が同じだからといって、同じ内容とは限らないという高齢、おっと好例だ^^;
それを実感されたい方は、ぜひお読みください。