2026/06/03

イラン戦争と文化の破壊

  文明は文化を破壊するということを実感するイラン戦争


 今年2月28日に米国・イスラエルがイランに先制攻撃を仕掛け始まったいわゆるイラン戦争。イランがホルムズ海峡を封鎖したことに伴う原油輸送の停滞、そのことによる世界経済の混乱に対する懸念が報道で多く語られる。実際資源材料不足となり、お菓子の包装がカラー印刷から白黒印刷になるなど報じられ、じわりと日々の生活にも影響が出始めているようで、心中穏やかではない。しかしながら、今のところ日本社会に混乱が生じているというほどでもないようにも感ずる。いずれにしても混乱が大きくならないうちに、戦争の早期終結を願う他ない。

 イランといえば、元を辿ればペルシャ帝国に行き着く。世界最古の文明の一つから 現代のイスラム共和国に至るまで、多様な民族の興亡と文化の融合を特徴とする地域だ。アラビアンナイト(千夜一夜物語)も元々は古代ペルシャの説話集が元になっていて、ペルシャが中東地域に与えた文化的影響は大きい。 

 そんなイランには、当然ながら歴史的な建造物やら文化遺産が数多く存在するわけで、今回のアメリカによるイラン各地への爆撃で、そういう歴史遺産がどうなっているのだろうと、少々気になったりする。米軍は基本的に軍事施設のみ攻撃しているとは言うが、あてにはならない。理屈をつければ、どんな施設も軍事施設にされてしまうからだ。

 さて、先日図書館で「ユーラシアの風景 世界の記憶を辿る」(日野啓三著、2002年、ユーラシア旅行社)という本を見つけ、開くと最初にイランの話が出てきた。「美しすぎる幻想の地ーオアシス都市シラーズ」というのだが、イスラム都市の美しい建築と、年月をかけて建設された広大な地下水路について言及されていて、思わずハッとした。これらのものは無事だろうか?

「ユーラシアの風景」表紙


目次(最初のところ)

 イスラム教についてはよく知らないため、何もいうことはできないのだが、イスラム建築の美しさについては、30年ほど前にエルサレムを訪ねた折に有名な「岩のドーム」やすぐ近くのモスクを見て実感したことがあり、それは今でも思い出すことができるほどだ。
 それで少し心配になって、イランの歴史的建造物についていくつかGemniに聞いてみたら、案の定、すでに被害が出ているとのこと。いろいろ問いかけて分かったことを要約してもらったので、以下引用する。

ーーーーーーーーーーGeminiによる要約引用始まり
<2026年3月に勃発したイランを巡る軍事衝突(イラン戦争)において、南部を代表する歴史都市シラーズをはじめとするイラン各地の都市が米軍やイスラエル軍による激しい空爆にさらされ、甚大な被害が生じています。これまでにお伝えした主な被害状況と影響は以下の通りです。

### 1. 市民への直接的な被害と戦闘の経緯
3月上旬(特に5日から6日にかけて)、シラーズ市内の「ズィーバーシャフル」地区などの住宅地付近に爆撃があり、市民や救急隊員ら少なくとも20人以上が死亡、30人以上が負傷しました。米軍側はイラン革命防衛隊の軍事拠点を標的にしたと発表していますが、事実として多くの民間人が巻き添えとなっています。

### 2. 水インフラと地下水路(カナート)への影響
伝統的な地下水路システムである「カナート」は、地中深くに掘られた頑強な構造特性を持つため、地上の空爆による直接的な全壊の報告は現時点で確認されていません。しかし、大都市シラーズが抱える元々の地盤沈下問題に加え、爆撃による激しい振動が老朽化した一部のシャフトやトンネルを局所的に崩落させた懸念は残ります。また、地上の浄水場や配水パイプラインといった近代インフラが破壊されたことで、戦前からの深刻な水不足がさらに悪化し、市民の生活水へのアクセスは壊滅的な状況です。

### 3. 歴史的建造物・旧貴族の館の損害
イランの美しい伝統建築は、日干しレンガや漆喰、繊細なタイルやガラスなど衝撃に弱い素材で造られているため、直撃を免れても爆発の激しい衝撃波(爆震)によって大きな被害を受けています。

シラーズ: 貴族の旧邸宅などの伝統建築で、繊細な漆喰装飾の剥離や、木彫りの扉、窓ガラスが破損する被害が出ました。4月中旬より現地で修復作業が始まっています。

他都市の世界遺産: テヘランのゴレスターン宮殿では「鏡の間」の鏡細工が粉々になり、エスファハーンのチェヘル・ソトゥーン(40柱宮殿)や王の広場でもタイルの崩落や窓の破損など深刻な損害が確認されています。>

 **総括**
 今回の戦争は、国際法で守られるべき「ブルーシールド(文化財保護)」の精神を揺るがし、貴重な人命のみならず、人類共通の財産である数百年の歴史を刻んだ美しい街並みやインフラをも深く傷つけています。

ーーーーーーーーーー引用終わり

 ホルムズ海峡封鎖ばかりが強調されて伝えられるイラン戦争報道だが、イランの文化的遺産(世界遺産を含む)に対する米軍の破壊行為についても、見逃さずにちゃんと明らかにしなければと思うのだった。

(なお、Geminiの回答については、裏どりはしていないので、誤りがあるかもしれず、無責任な言い方になりますが、ご注意ください。)

2026/05/09

誰でもモデルの時代?

 AIによる画像生成は、写真モデルの職を侵食するな〜と思う朝



 最近のスマホアプリの進化は凄まじく、いつの間にかGoogle Photoの機能の一つとしてAIによる画像編集が付いていたりする。
 つい先日までそんな機能があることを知らなかったのだが、親戚の方がそれで作成した画像を送ってこられ、その出来栄えがとてもよかったので、心を動かされ、私も少し使ってみることにした。
 初めは遊びのつもりだったのだが、やってみるとこれが遊び感覚の上をいく出来栄えで、思わず「う〜〜〜ん」と唸らされた。
 広告のキャラクタモデルでは、既にAI生成によるものが存在しているけれど、まさか自分の写真を使って、自分をモデル風にできる日が来ようとは!と思わされたのだった😁

Google Photo・作成機能


 作成をタップすると表示される機能一覧からリミックス機能を選ぶと、いろいろなテンプレートが表示されるので、適当に選び、元になる写真を選択してやると、そのテンプレートに則した画像が自動的に生成されてくる。
 生成されたものが気に入らなければ、再作成できるので、結果は(自分の)満足度の高いものとすることができる。

リミックスを選ぶと表示される画面(一部)

 例えばこの中のファッション雑誌の写真撮影風にすると選んで、好みの写真を指定すれば勝手に作ってくれるというわけだ。ここでは適当に顔写真を選んでやってみた。

元にした写真
某老人です🤗

 するとしばらくして次のような画像が出来上がってくる。(実際は全身像なのだが、手作業で一部切り出しをおこなった)

ついにシニアモデルデビューか?🤣

 この出来上がった写真を元にして、その他のテンプレート、例えば「写真を柔らかな水彩画に変換」を試みると、次のような画像が生成される。

水彩画風
絵葉書に使えそうだ

 これをアールデコ調にしてみると、

アールデコ調
なんだか若返った気分^^

 いやはや、なんとも楽しいAI編集作成機能だと思った。
 しかも無料で!と言いたいところなのだが、生成画像の商用利用については、Googleとのなんらかの契約が必要かもしれない。

 ただ、こうして作成した画像をFaceBookのプロフィールに使ったら、誰もAIによる生成とは気づかなかったから、ある意味恐ろしいと思うべきなのかも。
 そう思っていたら、イタリアのメローニ首相の水着写真がSNSで拡散されていて、まあ美人になっていたようだからメローニ首相も苦笑したそうだけども、一応「あれは反対派によるフェイク画像だ!」とご本人が警鐘を鳴らした、というネット記事が目に入った。

 誰でもモデルになれるけれども、使い方を間違えると危ないことにもなりかねないので、法的な対応整備ができるまでは、しばらくは注意が必要のようだ^^;

2026/03/28

乾通り通り抜け

 先日、春を告げる皇居乾通り通り抜けに久しぶりに参加した



 3月21日より始まった令和八年度の春季皇居乾通り一般公開に、この26日、生憎の雨だったけれど、友人と二人で行ってきた。本来ならトレック同行会の面々と休日に出かければよかったのだが、諸事都合があり、平日に、隠居二人での参加となった。19日に桜の開花宣言があり、26日には満開だろうという読みもあった。

 11時に東京駅丸の内中央口改札で待ち合わせ、皇居に向かう。丸の内中央口での待ち合わせは初めてで、北口、南口に比べ、かなり狭いことを知ったが、人を探す手間がなくて待ち合わせの場所としてはいいかもなどと思った。ただ、歴史的建造物という感慨をほとんど感じないのは残念なところかも。

 雨降りの平日なので人出は少ないかなと思ったのだが、意外にも東京駅から皇居方面に歩く人が絶えず、観光客も多くいて、このイベントに対する関心の高さを感じた。なんと言っても皇居の中に堂々と入り、しかも皇居内の満開の桜を眺めながら優雅にそぞろ歩きできるのだから、またとないチャンスなのだ。
 
 入り口となっている坂下門の手前に手荷物検査場があり、危険物を持っていないか厳重なチェックを受ける。ただ、基本的には口頭による申告なので、やや甘いかな〜などと余計なことを考えたのだが、平和な日本はこれでいいのだ(今のところ)。


 さて、写真をいくつか撮影した順に掲載しておきます。

乾通りのかわいい桜の木と某老人
桜の木はまだ若い😆

 門長屋
江戸時代の情緒が残っているように感じる

富士見多聞(長屋形式のやぐら)、桜、同行した某A博士
向こう側は皇居東御苑でこの富士見多聞内部の一般公開がされている

枝垂れ桜と観光客
撮影スポットとして多くの人が足を止める

道灌濠
元の江戸城を築城した太田道灌にちなむ

江戸城本丸に向かう道

桜雨の日もまた良し^^;


出口の乾門に向かう

乾門の前に佇むA博士

乾門を出たところ


乾門遠景
北の丸公園側より

 乾通りの通り抜けは、正味30分ほどで終わるので、その後近くにある科学技術館に立ち寄り、地下のレストランにて昼食を摂った。

昼食はカフェ・クルーズにてビーフカレーとコーヒー
乗ってるカツはなぜか豚カツ、二人分で合計税込み¥2,660

 その後、東京国立近代美術館に立ち寄った。シニアは無料なのが嬉しい。
 近代美術館の中に「眺めのよい部屋」という展望休憩室があり、皇居が一望できる。

眺めのよい部屋からの展望

眺めのよい部屋から見る北桔橋門と東御苑(江戸城址)

 近代美術館は日本で最初の国立美術館で、13,000点超の国内最大級コレクションを誇り、見るべきものがたくさんある、たいへん素晴らしい美術館だ。
 この美術館については書けば長くなるので省略するが、乾通りを通り抜けた後には必ず立ち寄りたい美術館だと思った。

2026/01/06

2026年 迎春

 少し遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。


 昨年の9月以降ブログの更新ができずにいました。
 個人的事情としては、昨年夏に脊椎管狭窄症と診断され、足の痺れと痛みによって間欠性跛行が生じ、日常生活がなんとなく不自由となって、色々と気力が湧いて来ない日々が続いていました。
 ブログといえども、健康な状態でないと更新もままならないというわけです。

 脊椎管狭窄症というのは、背骨の中を通る神経の通り道「脊柱管」が何らかの原因で変形して狭くなり、神経を圧迫することで、痛みやしびれとなって現れる症状のこと。普通は手術によって脊柱間隔を広げるようなことをしないと完治しないと言われている、厄介な症状のことです。
 痛みを和らげるために、日々ストレッチや体操などを心がけてはいたのですが、なかなか改善しないので、もう一生この痺れや痛みは解消しないのかも?などと諦めかけていました。
 ところが、昨年の12月も中旬を過ぎた頃から、あ〜ら不思議、それまで常に感じていた足の痺れが消え去り、歩いても全く痛くならない状態になっていました。それはある日やって来た突然の変化。
 なぜ痺れなどの症状が解消したのかについてはよく分かりませんが、いずれにせよ運命の女神が微笑んでくれたのは間違いのないことと感じています。あなうれし。

 というわけで、2023年の春に発症した坐骨神経痛から始まって、2025年の脊椎管狭窄症に至るまで、足掛け三年ほど悩まされた足腰の痛みからようやく解放されたようで、なんとも嬉しい2026年の幕開けとなりました。

 2026年、AIの本格的な応用が社会のさまざまな分野で顕著になるかと思われますが、人間にとって健康第一は譲れないところ。AIをうまく活用して、ますます健康で平和な世の中となりますようお祈りいたします。

Gemini3.0で描いた「富士と雪原を疾走する馬」の画像


Gemini3.0で絵を描いた年賀状