歴史的遺構に立ち、先人達の息吹を感じた日
先日福岡の親族を訪ねた時に、元寇防塁跡を訪ねた。
福岡は玄界灘に面しており、対馬海流が流れていて、豊富な水産物でも知られるが、個人的には何と言ってもその昔、元寇のあった地としての印象が強い。
日本の歴史上、大陸から攻め込まれた唯一の大事件であり、日蓮の蒙古襲来警告の大予言、神風が吹いたことによる元軍の撃退など、刺激的な興味深いエピソードもあって、この元寇は日本人なら誰でも知っている(と思う)。
神風による勝利については、あまりにも自然現象による奇跡的側面が強調され、実際に戦った武士達の実力により元軍を押し返したことが過小評価されてきたと何かで読んだ。しかしどうしても神風のイメージが強すぎて、なかなか実感する機会はなかったのだが.....
親族の家から歩いて30分弱のところに、玄界灘に面して生(いき)の松原海岸森林公園があり、元寇防塁という、元寇に備えて、岩を積み上げて作られた、当時の防壁の遺跡があるというので、これも何かの縁、訪ねてみることにした。
訪ねた生の松原は、弘安の役(1281年6月志賀島上陸〜)の時、(国宝)蒙古襲来絵詞に描かれる竹崎季長が、戦いに向けて出発した拠点となった場所。その時の防塁が残っているのだ。
蒙古襲来絵巻に描かれた生の松原防塁
生の松原、元寇防塁
元寇防塁の説明図
図左の海側から寄せてくる敵兵を足止めし、守る側からは攻めやすく、結果的に防御しやすい構造になっていることがよく分かる。この防塁を見て、今から約800年前の先人達の知恵が偲ばれ、先人達の戦いをリアルに感じ取ることができた。
生の松原森林公園内にある元寇防塁碑(昭和6年建立)
海岸線に沿って整備された遊歩道
生の松原海岸は、砂浜になっているところと大きな岩が敷き詰められているところがあり、変化に富んだ面白い構成になっている。
砂浜のところで「あれは能古島(のこのしま)」
はじめ、これを防塁かと勘違いした^^;
前方に見える能古島にはヨットハーバーがあるようで、帆柱が何本も見えた。かっての古戦場も、今は豊かな観光地として、多くの人に親しまれているようだ。
この日の岩の海岸に寄せる波は穏やかで、平和な現在を象徴するかのようであったが、ご参考までに、その雰囲気を伝える動画をアップしておきます。
生の松原海岸に寄せる波
(3回Loopしますので、適当に止めてください)


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返信削除海を訪れると、長い歴史に思いを馳せたり、不思議と懐かしい気持ちにもなりますね。
返信削除Cecilyさん、コメントありがとうございます。
返信削除海の中に母という字があるのも、偶然ではないのかもしれませんね。